学生生活

HOME学生生活

学生生活

キーワード検索
例)研究発表 生命科学科
[2012/08/08]
研究室配属(3年生)
 九州大学医学部医学科、生命科学科では3年次前期に研究室配属Ⅰのカリキュラムを行っています。これは将来研究者として活躍するにあたり、早期に実際の研究分野に身を置き研究チームの一員として働くことにより、研究者としての自覚や倫理観の養成や、研究室での基本的な知識やルールを学ぶこと、また、協調的な学習環境の中で問題解決能力を高め、生命医学領域に対する学習意欲の向上をめざすことを目的としています。

今年研究室配属を終えた2名の学生の感想文をご紹介します。
医学科3年
久保山 雄介


 
 3年生前期の研究室配属で、私は第一希望であったウイルス学研究室に配属されることになりました。2年生の時に受けたウイルス学の講義が大変興味深く、印象に残っていたために私は迷わずウイルス学教室を希望しました。配属が始まる前は、2年生時に受けたウイルス学の講義は総論のみで各論は3年生後期の講義であるために、総論のみの知識で実際に実験をすることができるのか不安に思っていました。しかし、実際に配属が始まってみると柳教授、そして担当の大野先生が実験の基本を一から丁寧に指導してくださり、ウイルス学の知識のみならず、細胞生物学に関しての基本知識についても一通り学ぶことができました。実験を行う際に、度々感じた事の中に1年生、2年生時に習った知識の重要性があります。基礎研究の実験において重要となってくるこれらの知識に、かなり抜けがあることに気づかされ、この配属では結果的に今までの大学生活の総復習をすることができたように思います。

 実験の具体的な内容としては、麻疹ウイルスの出芽に関わるタンパク質を同定する実験系の確立でした。麻疹ウイルスの出芽に関わるタンパク質、機構ははっきりと解明されておらず、それを調査するための実験手法を作り上げるというものでした。第1週目は、麻疹ウイルスの構造タンパク質であるH、Fタンパク質のtrans membrane領域を持つLuciferaseを作製するためにひたすらPCR法や電気泳動を行いました。第2週目は作製したDNAに関して異常なくタンパク質が発現するのか、western blotやIFAを用いて確認作業を行い、第3週目からはLuciferase assayを様々なタンパク質の組み合わせを用いて評価するという作業でした。一見すると、単調な作業の組み合わせに思えますが、毎日自分の実験を記録していたノートを見返してみると、ひとつひとつの実験がよく練られて組み合わされていることが分かり、大変感動したのを覚えています。また、それでも全ての実験が上手くいくわけではなく、失敗の連続だった時期もありました。その時はなぜ失敗したのかを考えなければならなかったのですが、失敗という結果を材料に実験を成功させた時の喜びはとても大きいものだと思います。これは普段の実習では味わえない感覚だと思いました。


 最後になりましたがこの1ヶ月間、研究室がどのようなものか全く分かっていなかった私を指導してくださったウイルス学教室の先生方には大変お世話になりました。御蔭で大学生活の中で最も充実した1ヶ月を過ごすことができました。心から御礼申し上げます。

ウイルス学分野のウェブサイト
生命科学科3年
竹之下 憂祐

 
 
 私は、生体防御医学研究所ゲノム腫瘍学分野に1ヶ月間お世話になりました。がんの治療につながるような研究をしたいという理由で生命科学科に入学したことから、今回この研究室への配属を希望しました。
 私はこの1ヶ月間、“肝臓におけるMOB1遺伝子の機能解析”をテーマに研究生活を送りました。基本的な濃度希釈の計算から、凍結切片の作成、凍結切片やパラフィン切片における免疫染色、マウスの解剖、そして取り出したマウスの肝臓からのRNAやタンパク質抽出など様々な手法まで、大学院生の森川さんに実験の原理の説明を交えながら丁寧に教えていただきました。実験自体はうまくいくことの方が少なかったですが、1つ1つの実験の意義を考え、教えていただきながら進めていくことはとても面白く、有意義な1ヶ月の配属期間を過ごすことができました。 また、毎週土曜日に行われるjournal clubでは他の研究室の論文に触れ、その論文に対する研究室の方々の様々な意見を聞くことができ、論文の読み方、論文を読む際に注目する点など自分が論文を読む際の参考になることをたくさん得ることができました。配属期間の最終日には、自分で論文を紹介する機会を与えていただいたのですが、教授からの質問になかなか答えることができず、自分の英語力のなさ、論文の読解の甘さを痛感し、今後研究者を目指すにあたって英語力や論文を読む力をつけることも重要だと感じることができました。

 これまでは、将来研究者になりたいという目標を持ちながらも、実際に研究とはどのようなものなのか、どのように進めていくのかなど沢山の疑問を持ち、それらを解決する機会を自分で得ようとしないまま大学生活を送っていました。今回このような機会を与えていただき、研究者になりたいという目標がより強いものとなったのと同時に、今後は自分から積極的にいろいろな研究室を訪ね将来に役立てていきたいと思ました。


 1ヵ月間という非常に短い期間ではありましたが、自分の研究に対する考え方を見直す良い1ヵ月間だったと思います。最後に、鈴木教授をはじめご指導いただいたゲノム腫瘍学分野の方々に心から御礼申し上げます。

ゲノム腫瘍学分野のウェブサイト

ページの先頭へ戻る