お知らせ

2011.09.30

慶尚(キョンサン)大学国際交流参加者募集【九大医学科生対象】

 九州大学医学部医学科では、韓国の3大学と学生交換交流を実施しており、今回は医学科の在学生を対象に、平成24年4月にかけてから9月にかけて実施される慶尚(キョンサン)大学への短期留学について募集します。
 慶尚大学との交流プログラムは平成21年度から開始した交流プログラムで、学生が相互に訪問し、各々の大学での授業などに参加するなど、学生、教員との交流を行います。平成23年度から4週間の新プログラムも開始し、4週間プログラムは学外病院クリニカルクラークシップの単位として認定されます。

同窓会の後援もあり、通常より負担も軽く参加することが出来ます。この機会に自分の可能性を広げてみてはいかがでしょうか。
 募集人員  2名
 対象者  九州大学医学部医学科6年生
 期間  2-4週間 (4月-9月の希望の日程)
 宿泊  学生寄宿舎(希望すればホームステイも可)
 参加費  1万5千円 ※旅費、宿泊費の負担はありません。
 内容  検査診断学(2週間)および消化器内視鏡実習(2週間)
   *4週間受講の場合 学外病院クリニカルクラークシップの単位として認定
 募集期間  平成23年10月1日より随時 ※定員に達し次第締め切ります
 申込先  九州大学医系学部等事務部 学務課医学学生係
     092-642-6020/092-642-6021 e-mail: ijgigakuka(a)jimu.kyushu-u.ac.jp
                                                    ※(a)を@に読み替え
 問合せ先  臨床検査医学 康教授 
    内線:5748 e-mail: kang(a)mailserver.med.kyushu-u.ac.jp
                                ※(a)を@に読み替え

   参加者の声  韓国・慶尚大学での実習に参加して
 
 

平成23年度参加
医学科6年 藤本 侑里


 私は、6年次4月の研究室配属の期間に、慶尚大学の検査部で1週間実習する機会を頂きました。

 慶尚大学は釜山から車で1時間半ほど離れた晋州という小さな街にあります。韓国の医学部には6年制と、他の学部を卒業した後に入学できる4年制の両方がありますが、慶尚大学は4年制であり、私は3年生(日本の5年生相当)の検査部の実習に加わる形で参加させて頂きました。

 

臨床検査に対する理解をぐっと深める

 学生による英語でのJournal Presentation、血液培養・抗酸菌・免疫学的検査のレクチャー、韓国の献血センターの見学、末梢血塗沫標本の観察、輸血に必要な検査の見学など、九州大学病院検査部で勉強させて頂いたことと合わせて、臨床検査に対する理解をぐっと深めることができました。最終日には、日本の医学部での学生生活の様子や卒業後の進路について英語でプレゼンをする機会を与えて頂きました。
 また、慶尚大学では毎日、3・4年生合同のケースカンファレンスがあり、私も参加させて頂きました。レジデントの先生が症例発表を進め、学生が先生の質問に答えるという形式でした。ケースカンファレンスは韓国語で進められましたが、スライドが英語だったのと、周りの学生が英語で先生の言葉を通訳してくれたのもあって、流れはだいたい理解することができました。
 
 
藤本さんのパワーポイント
 ※クリックでスライドショーをご覧いただけます

 
 

医療という共通言語を再発見

 
 
 私が今回の実習で最も印象に残った点は、日本と韓国の医療が驚くほど似ている、という点でした。言葉も文化も違う韓国で、医療という共通言語を再発見したような、とても不思議な感覚でした。「私たちも小川培地を使っているんだよ」と、抗酸菌培養に使う緑色の培地を見せてもらった時の感動は忘れられません。
 先生方や学生との会話は主に英語でした。お互いにnon-nativeなので、最初は、向こうが言いたいこともわからないしこちらが言いたいことも伝わらないということが多々あり苦労しました。しかし、「伝えたい、わかりたい」という気持ちで日が経つにつれてスムーズにコミュニケーションが取れるようになりました。お互いの考え方や学生生活の共通点・相違点を見つけるのが面白いと思いました。日本の病院では一般的な半袖白衣やケーシーを「見たことがない」と言うのにはびっくりしましたし、向こうの学生にも私が半袖白衣を着ているのを見てびっくりされました。2月に九州大学に実習に来ていた4年生の学生たちとも夕食を食べる機会があり、日本での思い出を楽しそうに話す姿が印象的でした。先生方や学生たちに本当に親切にして頂き、晋州で過ごした一週間は私にとってかけがえのない体験となりました。

 

医師になる上で非常に大事なこと

 外国での生活に飛び込んでみるという体験は、自分にとって今までにない新しい見方や考え方をもたらしてくれます。また、臨床検査の考え方や実際を学ぶことは、医師になる上で非常に大事なことであると感じました。どのような進路に進もうとも、研究室配属や慶尚大学で体験し学んだことは将来必ず役に立つと思います。
 この一週間で、私も韓国に対する理解を深めることができましたし、慶尚大学の先生方や学生たちにも、「楽しい1週間を過ごすことができた」と仰って頂き、日本に対する理解を深めて頂けたのではないかと思います。これからも学生間の国際交流の活性化を期待しています。
 貴重な機会を与えて下さった臨床検査医学分野の康先生、慶尚大学検査部のキム先生をはじめとする先生方、医学学生係の園さん、お世話になった全ての方々、ありがとうございました
 

慶尚大学から九州大学医学部医学科5年生臨床実習に参加された学生の感想文

日本九州大学交換学生プログラムに参加して 
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