学生生活

2012年06月27日

国際・留学

釜山(プサン)大学国際交流

 九州大学医学部医学科では、韓国の仁済(インジェ)大学、慶尚(キョンサン)大学、釜山(プサン)大学の3大学と学生交換交流を実施しており、平成24年4月2日(月)~27日(金)と平成24年5月14日(日)~18日(金)の期間、九州大学の医学科6年生4名が、釜山(プサン)大学を訪問しました。
 現地では英語を使用し、釜山市内の大学病院やヤンサン市内の大学病院における臨床実習を行いました。実習以外の時間も韓国の教員の先生や病院のスタッフ、学生と食事を共にするなど交流を深めています。

  国際交流 (医学研究院のウェブサイトへリンクします。)

PNUYHでの病棟実習
医学科6年 内山 光

自分を違う側面から省みる

 
4週間の実習を通して、医師・看護師・患者さん・ご家族・学生と多くの人に出会い、自分を別の側面から省みることができました。大変貴重な時間を与えて頂きありがとうございました。
私は前半2週間を循環器(cardiology)、後半2週間を一般外科(general surgery)で釜山大学の学生実習班に混じって勉強しました。
循環器では、朝夕の回診、心カテ室での検査、治療の見学、私のために全て英語で行なって下さった症例検討会などに参加し、慣れない医学英語に困惑しました。また、日本でも行ったようなエコー、心音実習などにも参加し、医学(教育)の普遍性をしみじみと感じながら、学生と楽しく実習ができました。 初日はなかなか耳に入って来なかった(あるいは元々知らなかった)医学英単語も、やはり毎日聞いたり調べたりしていると徐々に耳が慣れ、カンファレンスの中身が理解できるようになると、大きな充実感を覚えることができました。


幅広く数多く経験

一般外科では腹腔鏡手術から生体肝移植まで幅広く、数多く経験することができました。術中の説明はマスクごしということもあり、また時間も限られているため理解するにはかなり難儀しました。しかし、学生同士で指導医の先生が出した質問に対し、ああでもないこうでもないと考えながら、また寮に戻りネットで検索しながら少しずつ知識を深めることができました。
また、私は実習前全く知らなかったのですが、韓国の病院にはPA(Physician Assistant) と呼ばれる人たちがいました。PAさんは日本では医師にしか許されない医療行為を色々と行なっており、少ない医師の数でも業務を行うことができていた印象でした。(手術は術者の医師1名と、PAが第一助手として1名の計二名で行う等)日韓の病院のささやかな違いを認識することができました。


英語は実に難しい。英会話は実はそれほど難しくない

 
一般外科(肝胆膵・血管グループ)の先生方と
今回の実習を通して学んだことで一番大きな事は、“英語は実に難しい”ということ。しかし、“英会話は実はそれほど難しくはない”ということです。専門用語の正しい使用ができれば通じるのではないかという印象を持ちました。大きな進歩だと自分では思います。
この4週間で知り得た友人、先生方とは今後も連絡を取り続けられるよう努力していきたいと思います。そして、いつかまた同じフィールドで、成長した姿を見せることができたらと感じました。





釜山大学留学を通じて
医学科6年  安部和人


私はこの度、基礎研究室配属で4/1~4/15の期間、釜山大学の留学カリキュラムに参加させていただき、2週間family medicineを回らせていただくこととなりました。
出発の日、私を含め5人のメンバーと共にビートルに乗船、釜山港へと出発しました。到着すると先生方が迎えに来て下さっており、釜山大学組(3人)と慶尚大学組(2人)で別れて、それぞれの寮へと向かいました。寮につくと釜山大学の白教授と学生が、韓国の伝統料理サムゲタンを囲って温かく迎えて下さいました。この2週間のうち、私は1週間釜山市内の大学病院、残り1週間を寮のあるヤンサン市内の大学病院で実習することとなりました。 

 

医学単語など大変だがとても勉強になった

最初の月曜日、見慣れないハングル文字に囲まれながら、私はfamily medicineの教授と準教授にお会いしました。教授の方は英語で温かく私を迎え入れて下さいました。

初めの1週間は主に准教授がいろいろと世話をして下さり、病院案内や准教授の外来を見学させていただきました。外来では患者との会話は韓国語でされていましたが、合間の時間に英語で私に説明して下さりました。知らない英語の医学単語などを調べるのは大変でしたがとても勉強になりました。family medicineは日本では聞き慣れない科ですが、主に外来で診断をつけてそれぞれ専門の分野の科に紹介したりするそうです。もちろん生活習慣病などに関しては治療をされたりもしてました。先生方の多くは将来開業を目指されていました。水曜日には、市内で開業された先生の個人病院を見学する機会もあり、いい経験となりました。 


韓国の文化と歴史についても勉強

 

准教授はとても親切にして下さり、毎日昼食や夕食を他のスタッフや学生たちを誘ってご馳走して下さいました。他にも、わざわざ時間をつくって下さり、近くにある博物館を巡ったりもしました。韓国の文化と歴史についても知ってほしいとのことで、大変勉強になりました。また、金曜日はレジデントの先生方が釜山の観光地である海雲台(ヘウンデ)を案内して下さり、夜は飲み会を開いて下さいました。他の日本人学生とも飲みたいとのことで、ヤンサンにいた内山光くんとも合流して、韓国のお酒を飲み、とても楽しい一日を過ごすことができました。

 


国際外来 いつもと違った雰囲気でとても新鮮

次の1週間も同じようにヤンサンにいる教授の方が温かく迎えて下さり、外来を見学したり、病院を案内して下さいました。ヤンサンの病院では国際外来もされており、ロシアや中国の患者がたくさん外来に来ていました。いつもと違った雰囲気でとても新鮮でした。こちらの先生方も毎日昼食や夕食をご馳走していただき、韓国料理を満喫することができ、大変良かったです。最後の金曜日には、お別れ会を開いて下さり、釜山の病院の準教授方やヤンサンの先生方と夕食を釜山市内でとりました。みなさん本当に親切にして下さり、充実した2週間を送ることができました。

土日は慶尚大学組と、別のカリキュラムでウルサンの大学に来ている友達と、長崎大学から来ている友達も交え、釜山市内を観光したり、慶州に行って歴史建造物や寺を巡りつつ、日々の実習の感想や、韓国での生活について語り合ったりしました。やはり、日本語で気軽に話せる時間はとても心を落ち着ける時間となりました。
 


英語の必要性

この2週間の留学を通して、私は英語を話せることの大事さを痛感させられました。改めて英語の勉強の必要性を感じました。また、韓国の人たちの温かい心に触れたり、韓国の文化についても学ぶことができました。もちろんfamily medicineで医学を学ぶこともできました。
この留学を計画されました康教授や韓国の白教授をはじめ、学生係の事務の方々にも深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

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