学生生活

2014年11月14日

国際・留学

平成26年度 シリコンバレー英語研修プログラム(SVEP)


  平成19年度にモントレー国際学院Monterey Institute of International Studiesでの語学研修として始まった「九大生のためのビジネス英語&理工系英語サマースクール」に、平成20年度から医学部の学生が参加するようになり、平成21年度には研修場所を九州大学の交流協定締結校であるサンノゼ州立大学San Jose State Universityに移し、名称も新たに「シリコンバレー英語研修プログラム(SVEP)」となった。サンノゼ州立大学は1857年にカリフォルニア師範学校として設立された伝統校であり、世界の技術の最先端を行くシリコンバレーという恵まれた環境を活かし、シリコンバレーに集結する多くのベンチャー企業等に優秀な人材を供給している優れた大学である。

  SVEPとして再スタートして6年目にあたる平成26年度は、医学科の1年生3名、2年生2名の合計5名が医学部から参加した。学習内容はチュートリアル方式を取り入れた実務英語の学習であり、授業期間は夏休みを利用して、2014年8月25日(月)~9月19日(金) の4週間に渡って実施された。例年通り参加した学生全員による「報告書」を作成中であり、
ここに医学科2名の学生さんから寄せられた感想文を先行して紹介する。

  お世話になった九州大学カルフォルニアオフィスの松尾所長やアドバイザーの皆さん、国際交流部並びに医学学生係職員の方、また、継続的に財政的な支援をいただいてきている医学部同窓会に感謝申し上げます。


基礎放射線医学分野教授
續 輝久
 

留学全体を振り返って
医学科2年 窪田健之

  今回、私は英語力向上のためにこのSVEPに参加しました。英語を苦手と感じている私でも、英語によるコミュニケーションしか選択肢にない状況であれば、自分の英語に対する考えが変えられると思ったからです。実際、この留学で英語に対する苦手意識は小さくなりましたし、リスニング力についてはホストファミリーからも「聞きとれるようになったね」と言ってもらえました。しかし残念ながら、スピーキング力はまだ足りないことを実感しました。

  さらにSVEPを終えて私は英語力向上だけでなく、自分の考えの幅を広げる異文化に対する理解や世界基準での考えに触れることができました。それは、毎日の英語の授業やホストファミリーとの交流などアメリカでの生活のひとつひとつから感じることでした。また、このプログラムでは特別授業があり、シリコンバレーの企業訪問やそこで活躍する日本人の方々に講演をしていただく機会があり、世界の最前線で働き、挑戦をしていく上で大切な世界スタンダードについて知り、最先端の医療機器を体験することなどもできました。

  最も私が留学を通して感じたことは多くの人たちと出会えたことによる様々なインパクトです。一緒に研修やツアーに参加した同じ九州大学の他学部の友人たちはもちろん、ホストファミリー、現地のスタッフや学生、多くの人と普段語ることのないようなことを語り、気付かされ、考えさせられました。この留学で得た全てのもの、つながりをこれからの日本での生活でも大切に自分の中でイノベーションを起こし続けていこうと思います。


留学全体を通して
医学科2年 林田仁志


  留学前ただ漠然と、受験勉強で培ったものとは違う、生きた英語を学びたいと思って参加したものの、実際行ってみて英語以外に学んだ事が沢山あった。
まず、英語についてである。SVEPの授業自体はIGatewaysという建物で行われたのだが、そこでは勿論、英語の様々な部分を学べたが、学校外のレストランやホームステイ先でしっかりコミュニケーションをとるという経験は貴重だった。ある程度のレベルの会話だったら、簡潔な単語やジェスチャーで何とかなるというのを感じるのと同時に、しっかり現地の人と流暢に英語で交流するのは難しいと思った。それでも現地の学生に積極的に英語で話しかけたり、ホストマザーと英語で会話していくうちに英語力の向上を実感できた。この成長自体はこの研修のように実際に英語圏で一定期間滞在しなければ得られないものであろう。その意味では非常に良かった。

  次に自分の視野が広まったという事である。シリコンバレーのフィールドトリップでエンジニア系の会社を見学させてもらって、どのように成功したのか、ここで生きていく為の要諦は何なのかなど、自分と違った分野の人々のノウハウを知る事ができ自分の専攻に活かしていきたいと感じた。また、その意味でこの研修には九州大学の様々な学部の志が高い学生が参加しており、この1ヶ月で多くの学生と将来の話やそれぞれの考え方など話す機会があった事は、普段同じ学科の人しか交流がない自分にとっては、大変貴重な経験になった。
今回、夏休みの1ヶ月で大きく変われたと実感できたことから、改めてこのプログラムに参加して良かったと思う。是非、この経験を今後の人生に活かしていきたい。


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