2025.04.08
病態修復内科学分野 (第一内科) 赤司 浩一教授の最終講義を行いました

最終講義後の集合写真
令和7年3月6日、九州大学病院 臨床大講堂にて、医学研究院 病態修復内科学分野 赤司浩一教授の最終講義が行われました。赤司教授は2004年に遺伝子・細胞療法部の教授に就任され、2008年より病態修復内科学に異動。以降、合わせて21年にわたり在任され、基礎・臨床の両面から血液学の分野を牽引して来られました。講義では、その豊かなご経験と功績を振り返っていただきました。

赤司 浩一教授
講義タイトルは「俺たちの白血病幹細胞研究」。ご自身が経験された混合型白血病症例の病態解析を出発点とし、スタンフォード大学への留学、教室を主宰されたハーバード大学での研究期間を通じて、精密な正常造血の分化モデルと幹細胞純化技術を確立。これにより、造血幹細胞と白血病幹細胞の分離と比較解析が可能となり、白血病幹細胞に特異的な分子の同定に繋がりました。さらに、その成果は分子標的薬の臨床開発に結実し、First-in-Human試験の段階まで進展しており、近い将来多くの患者さんの治療に貢献する可能性があることを示されました。こうした歩みの中で、多くの研究者仲間との出会いや医局の先輩・後輩のサポートに恵まれたことに対する感謝の言葉も述べられました。講義の締めくくりには、Ehrlich博士が語った「成功するための4つのG」 ― ①Geschick (技術・才能)、②Geduld (忍耐)、③Geld (資金)、④Glück (幸運) を引用され、外的な要因もあるものの、神の微笑みを逃さず成功に到るためには「困難にチャレンジすることを厭わない気持ち」が重要であるとのメッセージを伝えられました。

会場の様子
私たち後進も赤司先生の言葉と姿勢を胸に刻み、第一内科の伝統である自由闊達な気風を大切にしながら、総合内科医として多様な角度から人体・病態を捉える physician scientist の育成に引き続き努めてまいります。
最後に、事務スタッフ・メディカルスタッフ・医局員より多数の感謝の花束が贈られ、記念写真の撮影も行われました。当日は WEB 配信も実施されましたが、予想を上回る申し込みがあり視聴が叶わなかった方が多数おられましたため、後日オンデマンド配信も行い、多くの皆様にご覧いただくことができました。ご参加・ご視聴くださいました皆様に、心より御礼申し上げます。今後とも、九州大学大学院医学研究院病態修復学への変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
文責: 森 康雄(九州大学病院 血液・腫瘍・心血管内科 講師)
