お知らせ

2011.11.04

釜山(プサン)大学国際交流参加者募集【九大医学科生対象】

 九州大学医学部医学科では、韓国の3大学と学生交換交流を実施しており、今回は医学科6年生の在学生を対象に、平成24年5月から9月にかけて実施される釜山(プサン)大学への短期留学について募集します。
 釜山(プサン)大学との交流プログラムは九州大学との学生が相互に訪問し、それぞれの大学で授業(臨床実習が中心)等に参加し、滞在中、学生、教員との交流を行います。(釜山大学からの学生の受入れは平成24年5月を予定)
 1週間の場合は当月配属の九州大学のクリニカルクラークシップの診療科と同じ科に参加し、九州大学クリニカルクラークシップ当該科の1週間の単位として認定。4週間の場合は学外病院クリニカルクラークシップとして単位認定されます。

 同窓会の後援もあり、通常より負担も軽く参加することが出来ます。この機会に自分の可能性を広げてみてはいかがでしょうか。
 募集人員  5名
 対象者  九州大学医学部医学科6年生
 期間  1-4週間 (5月-9月の希望の日程)
 宿泊  学生寄宿舎(希望すればホームステイも可)
 参加費  1万5千円 ※旅費、宿泊費の負担はありません。
 内容  プサン大学学生の臨床実習グループに合流
   *4週間受講の場合 学外病院クリニカルクラークシップの単位として認定
      *プサン大学の実習スケジュールに関して質問があれは康東天教授まで尋ねること

  PNU実習プログラム例
 募集期間  平成23年11月1日より随時 ※定員に達し次第締め切ります
 申込先  九州大学医系学部等事務部 学務課医学学生係
     092-642-6020/092-642-6021 e-mail: ijgigakuka(a)jimu.kyushu-u.ac.jp
                                                    ※(a)を@に読み替え
 問合せ先  臨床検査医学 康教授 
    内線:5748 e-mail: kang(a)mailserver.med.kyushu-u.ac.jp
                                ※(a)を@に読み替え

   H23年度 参加者の声 
   
   
   
   


PNUHでの体験
医学科6年 山口 裕

 PNUH(= Pusan National University Hospital) のYangsan hospital にて 5月16日 ~ 5月20日の5日間お世話になった。 自分は endocrinology に配属されたが、偶然その期間に実習で回る韓国の学生がおらず、教授方と man to man で日々接していただくことができた。 まず最初に驚いたことは、 doctor 達が非常に英語に堪能であるということ。もちろんPNUHのdoctor全てが英語を流暢に話せる訳ではないし、多くのnurseは英語が通じないのであるが、英語教育 更には英語での医学教育が進んでいる点は日本の大学病院と大きく異なると思う。今回の韓国研修では韓国の学生達の実習班に参加しなかったので、他の3人の交流学生の様に韓国の学生達と関われた訳ではなかったが、幸いにも食事に行ったり共に焼酎やマッコリを飲む機会が3回程あった。互いにnative speaker ではない者どうし、ぎこちなさは多少あるものの英語での会話・意見交換をするのには十分であった。
 
 

自分の思いに気付かされ

 日本にも金や名声のために医師を目指す学生は少なからずいるし、その点は韓国においても同様のようであった。しかしながら、医師を志す多くの学生達の熱意の根底には「人のためになりたい、人を救いたい」という思いがあることを感じた。自分の将来の夢は、多くの問題を抱えている日本の現代医療を変えていくことであるし、その様な動きの歯車の一つとなることであるが、その夢においてもその根底には「人々を救う一助となりたい」という思いがあることに気付かされた
 
 

留学への前向きな一歩

この韓国研修、殊更PNUHの医療従事者との関わり合いから最大の収穫は英語という言語の壁を一つ越えられ、留学への前向きな一歩となり得たことだと感じる。現代において異文化を知り交流することは大切なことであるし、他国の医療従事者・医学生と交流を持つことは日本の医療を改善していく上で必須のことだと思われる。 今までは英語を話した経験の無さが障壁となっていたが、このPNUHでの体験を機に、言語の壁は実際には意外と高くなく、海外との交流が身近なものと感じられるようになった。今後機会があれば積極的かつ貪欲に交流を図りたいと思う。

釜山大学交流についての山口さんのスライドショー
釜山大学での実習を終えて
医学科6年 舩津 淳


 私は今回のプログラムのことを、友人からの誘いを受けて知った。初めは海外に行った経験もなく、英語を得意としていなかったため見送ろうと思っていたが、費用もほとんどかからずに海外に行くチャンスは学生生活において何度もないと思い参加することを決めた


気兼ねなく英語を話せるようになり

 釜山では初日や2 日目くらいまでは英語に対する免疫がなかったため、韓国の学生や医師の先生方と話すときも伝えたいことを英語で伝えることに苦労した。しかし英語に関しては一週間を終えて帰るときには随分と気兼ねなく英語を話せるようになりうれしく感じた。外国人と英語を介してコミュニケーションを取れることが楽しかった。それと同時に改めて英語が世界の共通語であり、今後英語を話すことがとても重要なスキルとなっていくことを認識した。

日本では見たことがなかった腹膜透析を見られ

 実習に関しては、私は腎臓内科にお世話になった。釜山大学の学生が一人自分の世話係としてついてくれた。先生方は、私が韓国語をわからないことを考慮してくれて英語でレクチャーしてくださった。分かりやすく勉強になると同時に、その心遣いがうれしく感じた。実習の中で透析患者を診る機会が多くあった。日本と韓国で違った点は、日本では透析といえば血液透析がほとんどを占めているが、韓国では腹膜透析もある割合で占めているということであった。日本では見たことがなかった腹膜透析を見られたことはいい経験だったと思う。


釜山大学の学生との親睦も深め

 実習が終わり夜は毎日友人たちと大学近くの飲食街に出かけた。日本とは異なる食文化にも触れることができて楽しかった。研修の終盤には、釜山大学の学生も交えたパーティーもあり親睦を深めることができたのもとてもいい経験だった。知り合えた釜山の学生とは今後も連絡を取っていければいいなと思う。
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