教授からのメッセージ
Interview
医学を志されたのはいつ頃ですか。
どのように学生生活を過ごされましたか。
授業外での学習では、人がやっていないことに挑戦したいと、 アメリカの医師国家試験の受験勉強を友人たちと共に進めていましたが、これが何度も挫折しましたね。留学に興味があったことも取り組んだ理由のひとつですが、身近に実際にアメリカの医療現場で活躍する先輩などがいれば、また違ったのかもしれません。おぼろげなイメージを持つだけでは、学習意欲を維持し続けるのは難しく、忙しい日常にかき消され、学生の間にUSMLE(United States Medical Licensing Examination)を受験することはありませんでした。
現在の専門に進まれたきっかけをお聞かせください。
今のやりがいと目標をお聞かせください。
学生の時からアメリカ留学に興味があったのですが、医師になり10年余り診療を行う中で、世界最高峰の医療現場で経験を積みたいと思ったことが契機となり留学が実現しました。8年間のアメリカ留学を経てから帰国し、現職に着任したのですが、九州大学の学生さんと接してみて非常に優秀であると感じます。彼らに世界への更なる道が広っていることを示して、大きな可能性を拓くきっかけを与えることが、私を含めて留学を経験した人たちができることだと思います。
それから、やりがいは何を置いても患者さんが元気になられることです。ともすれば死の危険があった患者さんが手術によって回復して退院されていくときに、心臓血管外科医としての責務を果たせたことの喜びを感じます。私は心臓血管外科を専門としていますが、それを向上させるために新しい知識などを常に取り入れようと心がけていて、他の診療科の先生に講義をお願いすることもあります。心臓が悪いと肺も悪くする人が多く、心肺同時移植が必要となることもあります。関連する臓器についても診ることが出来るというのは、医師としての強みです。こうしたCME(continued medical education)の姿勢はアメリカではポピュラーで、自然に身に付いたことは留学の副産物でした。
学生さんにメッセージをお願いします。
最後に、英語は勉強しておいて損はありません。可能性や選択肢を広げるためにも、少しずつで良いので身につけておいてください。
塩瀬教授について
塩瀬 明 教授
医学研究院 臨床医学部門 外科学講座 循環器外科学分野
趣味はスポーツ。バドミントンを主にされるそうです。お子さんと遊ぶ時が一番リラックスされる時間とのこと。
医学研究院 臨床医学部門 外科学講座 循環器外科学分野
趣味はスポーツ。バドミントンを主にされるそうです。お子さんと遊ぶ時が一番リラックスされる時間とのこと。