在学生の声

在学生の声

令和6年度医学科6年 柳 礼彦さん

勉強だけでなく、
自分の中にユニークなものを持つといい


令和6年度 医学科6年 柳 礼彦さん

医学を志したきっかけを教えてください。

親が医師で、医師という仕事に馴染みがあったということが大きいです。高校3年生になって進路を決めるときに、他の学部は卒業後どのような仕事に就くのか具体的にイメージしづらいですが、その点、医学部は医者になるという目標がはっきりしていますから。あとは、通っていたのが中高一貫の学校で、難関といわれる国立大学や医学部への進学を目指す人が多かったという環境も影響していたのかなと思います。

九州大学の医学部医学科へ入学したのには決め手があったのでしょうか。

僕は福岡出身なのですが、将来的にも福岡にいたいという思いがずっとありました。福岡で医学部の選択肢を考えたときに、九州大学の医学部なら歴史もあるし、福岡で活躍しているOBの医師の先生も多いだろうと考えて入学を決めました。

受験勉強は大変でしたか。

受験勉強そのものをしんどいと思ったことはあまりなかったです。高校ではサッカー部に所属していたのですが、部活動を引退した後は、放課後には毎日、仲のいい友人と自習室に行き、21時、22時ごろまで勉強していました。

科目に関しては、数学と理科が得意で、逆に英語は苦手でした。英語はどうしても暗記しないといけないところがあったり、リスニングにも苦手意識があったりして。

入学してみて、医学科に対してどのような印象を持ちましたか。

九州大学の医学部は比較的大らかというか、学生の自主性を尊重してくれていると感じます。他の大学の医学部に友人がいるのですが、やっぱり厳しい。テストだけでなく日々の授業も厳しかったり、課題などが多かったり、要はみんな最終的なゴールは医師国家試験ですから。それに比べると、九州大学の医学部は、何にどれだけ打ち込むかは学生次第、という感じがあります。もちろんそれに対して本人に返ってくる結果を含めて、ということですけど。

学科は、縦や横のつながりは強いですか。


医学部サッカー部 九州大会優勝

僕の場合は、一年生のときに一緒に授業を受けるメンバーが友達になって、それがずっと続いていた感じです。特に僕たちは二年生からコロナ禍だったので、一年生のときにできたつながりのままの人が結構多いんじゃないかと思います。縦のつながりということでいえば、僕は医学部サッカー部に所属していて、そこで先輩や後輩と仲良くなることができました。そのあたりは医学部だからといって他と違っている、ということはないです。

入学してからの学習について教えてください。

医学部の勉強は、覚えることが圧倒的に多いです。僕は暗記することがあまり好きではないのですが、そういってもいられません。

テスト前や国家試験前には図書館などで1日中勉強に取り組む日もありましたが、高校のときみたいにやったらいいんだな、という気持ちでやっていました。やればできる、ということが経験からわかっているので。

あとは、これも高校のときと同じで、一緒に勉強に取り組む仲間がいたことも大きかったです。本当に隣に座って一緒に問題を解いたり教えあったりするわけではないのですが、友だちと示し合わせて、同じ空間で各々勉強に取り組むというのが自分にはよかったです。一緒にやっている存在がいるというだけで、自分を律することができるし、あいつも頑張っているからもうちょっとやろうじゃないですけど、お互いそういうのがあって。一人で勉強できる人はそれでもいいのかもしれないですけど、たぶん普通の人はできないので、誰か一緒にやる友達がいたほうがいいと思いますね。

実習について印象に残ったことを教えてください。

九州大学病院でたくさんの先生方から指導を受けましたが、どの先生も本当にユニークで楽しかったです。また、大学病院だけでなく、外の病院に行く実習もあり、病院ごとに雰囲気やいろいろな制約が違っていて興味深かったです。

実習中のことで、今も心に残っていることがあります。ある診療科で、先生から、担当の患者さんに毎日会いに行くように言われたんです。他の科では、あまりそういうことはないんですよ。実習期間は一つの科につき大体2週間なんですが、患者さんとお話することは、あるとしても最初と、その後1、2回ぐらいで。

僕が担当したその患者さんは入院したばかりで、入院治療を受けることに前向きではなかったんです。僕がはじめに挨拶したときも、「どうせ先生に言われて来ているんだろう、別に無理して来なくていい」という感じで。それでも、次の日もまた次の日も話しかけに行って、「話すことないよ」なんて言われたりしながらも、毎日何かしら質問して言葉を交わすようにしていました。すると期間の終わりの頃には、言葉にこそしないものの、その患者さんが僕が会いに来るのを楽しみにしてくれているのがわかるんです。将来もきっとこういうことがあるんだろうな、としみじみ感じた出来事でした。

学校外で印象的だったことを教えてください。

家庭教師のアルバイトをずっとやっていて、今も続けています。はじめは色々な職業をやってみようかとも思ったんですが、家庭教師を始めてみたら、教えるということがすごく自分に合っていると気付いたんです。

それに、ただ教えて終わり、ではなくて、それまで知らなかった相手と関係を築くことが好きだということにも気付くことができました。生徒さんはもちろん、ご家族の方ともやりとりをするんですが、大体どこのお家に行っても可愛がっていただけましたね。夕食をご一緒させていただいたり、家族ぐるみで仲良くしていただいたりしてありがたいです。僕は今年で卒業するのですが、来年も是非教えに来てほしいとも言っていただいています。この仕事は自分に合っているな、と思います。

旅行が好きで、コロナ禍が明けてからはよく海外旅行に行っていました。韓国には何度も行きましたし、タイやオーストラリアにも行きました。これから卒業旅行で色々な国に行く予定です。

先程もお話した通り、僕はあまり英語が得意ではないのですが、ホテルに行ったらフロントの人とも話さないといけなかったりして、意思疎通を取るのも一苦労です。現地の人は話すのも早いし、一度に全部聞き取れない。でもそれが逆に楽しいんです。僕の周囲には英語が堪能な人も多くて、そういう人は困難なくやり取りできるんでしょうけど、そういった場面で、聞き取れたり意思疎通ができたりしたときの嬉しさはひとしおです。そういう喜びが持てるのは、英語が得意ではない人だからこそではないかと思います。

  • 4年生の時のオーストラリア旅行

  • 部活の同期

これからの進路を教えてください。

卒業後は、福岡県内の病院に研修医として2年間お世話になります。研修医として働く病院は、場所によってはペーパーテストがあるところもありますが、大体は書類選考と面接で決まります。みんな希望する病院に1、2度見学に行ってから病院を決めています。僕が選んだ病院は、その地域では最大級ということもあって診療科が揃っているし、症例もさまざまなものが見られるし、いいのではないかと思ってアプライしました。また、高校の頃のサッカー部の先輩で、今も仲良くしている方がいるんですが、その方がちょうどその病院で研修医として働いていて、実際の働き方を聞くことができたんです。自分に合った働き方ができそうだと思えたのも決め手の一つでした。

将来的には、地元福岡で開業して、町のお医者さんみたいな感じになれたらいいな、と思っています。家庭教師の話ともつながるんですけど、僕は人と喋る、コミュニケーションをとることが好きなので、外科よりは内科の方が向いていると思っています。実習で見ていても、外科はやっぱり手術がメインという感じがあります。もちろん患者さんと話すこともあると思うんですけど、内科の方が一人の患者さんと長く付き合っていて、10年、20年ずっと診ているというケースもあります。そちらの方が僕はいいなと思いますね。

最後に医学を目指す学生さんにメッセージをお願いします。

部活には絶対入ったほうがいいよ、というのは後輩には是非伝えたいですね。勉強以外の何か、スポーツでも音楽でもいいですし、そういう一生懸命になれるものがあった方が、もっと人生が豊かになるのかなと思います。例えば医学部に入ったら、みんな医者を目指していて、勉強はみんなできるわけで。そこで何か、その中で運動が得意だとか、音楽ができるとかっていうのがあると、誰かと交わったときに人間関係として面白くなりますよね。僕は幼稚園からずっとサッカーを続けているんですが、バックグラウンドの異なる人と交流できれば、色々なつながりができて、新しいことも知れるし、世界が広がっていきます。九州大学の医学部には、いろんな種類の部活がありますから、絶対1つくらいは楽しいと思える部活が見つかるはずです。中高時代は何もしなかったという人でも、そこに入ってつながりを広げていったほうがいいと思います。特に縦のつながりというのは、部活やサークルに入らない限りはまずないでしょう。

あとは、今の話と少し重なりますが、医学科以外の友人を大切にすると良いと思います。例えば小中学校の友達とか、全然違う道に行くわけじゃないですか。僕も何人か小学校の頃の友達と交流が続いていますが、同じような人ばかりでつるむよりも、色んな友達を作ってずっと関係が続いていけば、この先もお互いに色んな話が聞けて面白いんじゃないかなと思います。

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